新年の愉しみ十選(3) 溪斎英泉ほか「宝船七福神」
太田記念美術館主幹学芸員 渡邉晃

美の十選
2020/1/8付
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日本経済新聞 朝刊
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七福神を乗せた、にぎやかな宝船が画面いっぱいに描かれる。舳先(へさき)には龍の彫刻が施され、中央に描かれるのは鯛(タイ)を抱えた恵比須。水平線の左には初日の出が顔を出し、右には富士山が描かれる。宝船の左手の上空には鶴が飛翔(ひしょう)し、右手の海の中には霊亀の姿も見える。まさに正月のおめでたいもの尽くしの作品と言えよう。

正月2日の夜、江戸の人々は宝船の絵を枕の下に敷き、縁起の良い初夢を楽しみに…

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