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スマホ決済、利用3倍 来年は動画やヘルスケアが来る!

読み解き 今コレ!アプリ フラーAppApeLab編集長・日影耕造氏

NIKKEI MJ

2019年がまもなく幕を閉じる。スマートフォンアプリ業界にとってどんな成長や変化があっただろうか。

フラー(千葉県柏市)が手がけるアプリ分析ツール「AppApe」で、アプリ配信「グーグルプレイ」でのカテゴリーごとに月間利用者数(MAU)の上位200アプリを調べた。

全てのアプリを対象とした総合上位200アプリでは、11月の合計は4億8900万人と前年同期から35%増えた。月間利用者数が単月で100万以上となったアプリは50増えて124となり、成長産業としての姿をあらためて鮮明にした。

カテゴリー別に見ると、台風の目となったのはキャッシュレス・スマホ決済だ。

ファイナンスは3.2倍の3590万人で、カテゴリー別で最も伸び率が高かった。「PayPay(ペイペイ)」を筆頭にスマホ決済の競争が激化。消費税増税に伴う政府のキャッシュレス還元施策も後押しし、生活インフラとしてのスマホの存在感を一気に高めた。

キャッシュレス・スマホ決済の広がりに伴い、決済の受け皿となるショッピングも85%増と大きく伸長した。既存の「アマゾン」や「メルカリ」「楽天市場」に加え、「PayPayモール」「PayPayフリマ」といったスマホ決済から派生したアプリもユーザー数を伸ばした。

アマゾンの「プライムビデオ」や民放テレビ各社が共同で手がける「TVer」、「ネットフリックス」などが属するエンタメも50%増の2230万人となった。スマホによる動画の視聴が当たり前となり、多くのメディアやサービスが動画コンテンツの拡充に舵(かじ)を切った。

ソーシャルネットワークは33%増となったが個別のサービスで明暗が分かれた。「フェイスブック」が7.2%増の580万人にとどまったのに対し、女性を中心にユーザーの裾野を広げた「インスタグラム」が54%増の740万人と躍進。インスタグラムは2月、首位だったフェイスブックを追い抜いた。

ゲームは15%増と成長を維持したが、全体の伸び率に比べ振るわなかった。可処分時間の過ごし方がスマホの普及でより多様化していることが大きいと筆者は見る。

変化のスピードが早いスマホアプリ業界で20年の成長エンジンとなるのは、商用サービスが開始予定の次世代通信規格「5G」だろう。

具体的には、高速・大容量通信の恩恵を受けやすい動画やエンタメ、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」によりスマホとの連携が見込めるヘルスケア・フィットネスなどが該当する。いずれも伸びしろが大きく、予想しないような新たなサービスが誕生する余地は大いにある。

20年末にはどんなアプリが世の中に広まっているだろうか。1年後を楽しみにしながらデータを追いかけていきたい。

[日経MJ2019年12月18日付]

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