春秋

春秋
2019/12/1付
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本音では気の進まない人がたくさんいるらしい。師走に入り、そろそろ始まる忘年会の話である。田辺三菱製薬の昨年のアンケート調査では、20~40代の会社員500人のうち44%が、程度の差はあれ「参加したくない」と答えている。20代女性は50%が消極派だった。

▼エライ人たちを上座にみんなが序列どおりに居並んで、まずは部長課長のあいさつ、乾杯、「おーい、こっちに熱かん3本」。やがて座が乱れて献杯の応酬となる。ただし無礼講と言いながら若手や女性はあちこちに気を遣わされ、中締めのころにはもうぐったり……。というような正調昭和型が絶滅していないのだろう。

▼そんな忘年会よりも、これからは「忘年の交わり」や「忘年の友」が大切になるかもしれない。50代の孔融(こうゆう)と20歳そこそこの禰衡(でいこう)が年齢差を超え、親しくつき合ったという「後漢書」の故事から出た言葉だ。年功序列が崩れ、働き方が多様になる時代には職場の人間関係も変わっていく。妙なこだわりは捨てざるを得まい。

▼あ、それならもう実践中という方々もおられよう。新人にパソコンを教えてもらって友達になった。若い人たちとメールでジョークを飛ばしあっている。などと聞くが、これだって相手の本音はわからないからご用心。じゃあどうすれば? ここは仲間うちでこぢんまりと忘年会でも開き、令和の歩き方を語り合いますか。

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