翻訳・スタイリングにプロ仕様 裏方IT、キラキラ支える
先読みウェブワールド (野呂エイシロウ氏)

コラム(ビジネス)
2019/12/2付
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NIKKEI MJ

東京では表参道でも六本木でもイルミネーションがつき、クリスマスシーズンが到来した。子供の頃はクリスマスが待ち通しく、学生時代はバブル絶頂期で華やかだったのを覚えている。ライトアップされた東京ドームシティのウェブサイトを見たら、英・中・韓の言語に対応していた。「そうかクリスマスも日本で過ごすんだ」と、訪日客の多さを感じる。

ソージュはネットでスタイリングを助言する前に店舗でまず対面でカウンセリングする

ソージュはネットでスタイリングを助言する前に店舗でまず対面でカウンセリングする

以前は東京ドームシティが自力で4カ国語分を作成し、更新は半年ごとだった。サイトを多言語にするWovn Technologies(ウォーブンテクノロジーズ、東京・港)に聞くと、「サービスを使ってもらい、その時期ならではの情報を多言語で素早く出せるようになった」と広報の佐藤菜摘さんは話す。

ウォーブンではシステム開発の手間は不要で、素早く翻訳を最適化できるという。アクセス数も2倍になった。以前は、レストランとサイトとでメニューの表記が異なることもあったが、今はサイトの翻訳を各部署で共有している。東急電鉄や小田急電鉄、三井住友銀行などでもサービスが使われ、ワードやエクセル、PDFなどの多言語化ストレージサービスも予定する。

東京ドームシティの中国語サイト

東京ドームシティの中国語サイト

クリスマスはおしゃれをしたい季節でもある。筆者は先日、パーティーで久々に蝶(ちょう)ネクタイをして「クイズの司会者?」とバカにされたばかりだ。

男性より大変なのが女性だ。「ソージュ」は東京・代官山にサロンを持ち、スタイリングを手掛ける。クリスマスと正月に人気のアイテムを聞くと、2ウエーワンピースやロングカーディガンが合わせやすいという。

サービスはリアルとネットがうまく融合している。例えばまずサロンを訪れ、1時間5500円でファッションのカウンセリングを受ける。その後、自身が持っている洋服と組み合わせ、月3300円でネットを通じてスタイリングを提案してもらう。ネット上にスタイリストを持つようなものだ。ユニークなのは自社でも洋服を作り提案。合わせやすいニットなどが並ぶ。

のろ・えいしろう 愛知工大工卒。学生時代から企業PRに携わり、出版社を経て日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で放送作家デビュー。戦略PRコンサルタントとしても著作多数。愛知県出身。

のろ・えいしろう 愛知工大工卒。学生時代から企業PRに携わり、出版社を経て日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で放送作家デビュー。戦略PRコンサルタントとしても著作多数。愛知県出身。

「出産や転職、昇進などを理由に、今までのファッションを見直したいという人が多い。美意識は高いが仕事や家庭の事情であまり時間を割けないので、プロのサービスをスマートに活用したいというニーズがある」と運営するモデラート(東京・渋谷)の市原明日香代表は話す。

利用するのは30~50代の働く女性が多い。筆者もこの一年、リアルな店舗で洋服を買ったのは数えるくらい。皆時間に追われている。「家族の結婚式に参加する時のスタイリングの依頼を妊婦から受けた時には、メーガン妃をイメージしとても喜んでもらった」と市原氏。メークやヘアスタイルも提案する予定だ。

翻訳もスタイリングもすごい速度でIT(情報技術)化が進んでいる。そして確実にコストを下げている。

[日経MJ2019年12月2日付]

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