シンコ・エスキーナス街の罠 マリオ・バルガス=リョサ著 ペルーの腐敗にメス入れる

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2019/11/30付
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日本経済新聞 朝刊
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舞台はフジモリ政権期のペルー。テロは下火になったが戒厳令が敷かれ、富裕層も安穏とは暮らせない。それでも冒頭で描写されるのは何不自由ない鉱山王の妻と弁護士の妻の性行為である。

ノーベル賞作家がと驚く読者もいるかもしれないが、フローベールの『ボヴァリー夫人』を論じた自伝的評論の中で、「反抗と暴力とメロドラマとセックスが、緻密な物語のなかに巧妙に組み込まれている」作品に魅力を感じ、SFよりはポルノを好…

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