北海道の日本画(4) 岩橋英遠「憂北の人」
北海道立三岸好太郎美術館副館長 土岐美由紀

美の十選
2019/12/2付
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日本経済新聞 朝刊
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野帳を手に彼方(かなた)を見つめる松浦武四郎(1818~88年)。幕末に蝦夷を6度も探査し、地図や紀行文を著した。岩橋英遠が武四郎を描いた契機は北海道からの依頼だった。開道100年で復元された赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)に展示する武四郎を描き、次いで本作を院展に発表した。

風景を得意とした画家は、最初、この依頼に躊躇(ちゅうちょ)した。歴史人物画をよくした師・安田靫彦の徹底した有職故実(ゆう…

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