祈りの彫刻家リーメンシュナイダーに光あれ
独中世の信心深い作品を写真集に 福田緑

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2019/12/2付
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日本経済新聞 朝刊
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1999年、ミュンヘンのバイエルン国立博物館。私は薄暗い小さな部屋で、全身を毛で覆われ、天使に取り囲まれた彫刻「聖マグダレーナ」を見た。天使に支えられるように遠くを見つめる聖女は静けさと敬虔(けいけん)さに満ちていた。その姿に胸を鷲(わし)づかみにされ、いつの間にか涙が流れていた。

これが、初めて見たドイツ中世の彫刻家ティルマン・リーメンシュナイダー(1460ごろ~1531年)の作品だった。この…

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