池森賢二(27)現場復帰
広告戦略を立て直し 赤字事業はすべて整理
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2010年から「純化化粧品」と銘打ち、商品からCMまで新たなブランディング戦略を打ち出した新体制。しかし売り上げは一向に伸びてこない。ファンケルの収益構造は熟知している。このままでは数年しか持たないと危機感を覚えた。
ファンケルは広告が生命線。上場しているので利益が落ちると広告宣伝費を減らすしかない。すると売り上げはさらに落ち込む。当時の成松義文社長に「今の状況ではまずいよ」と言うと、「何とかリブランディン...
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ファンケル会長の池森賢二さんは1980年に無添加化粧品のファンケルを創業し、人々の「不安、不満、不便」を解消しようと奮闘してきました。子供のころに父を亡くし、中学卒業後に様々な職業を経て起業した激動の人生を振り返ります。