日本美術の中の動物(5) 海北友賢「大涅槃図」(部分)
千葉市美術館館長 河合正朝

美の十選
2019/11/19付
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日本経済新聞 朝刊
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涅槃(ねはん)図とは、釈迦臨終の場面を描いた図をいう。宗教者である釈迦が衆生に示した八種の相を、釈迦八相と称するが、この涅槃図には、左右に八相の七場面と、浄土宗に属する寺院の什物(じゅうもつ)であることから阿弥陀如来の来迎する姿も描かれる。

仏典には、釈迦の死を知った、菩薩(ぼさつ)、羅漢、比丘(僧)はもとより、生きとし生けるものの全てが悲しみ、そこに参集したと説かれる。この図にも様々な動物や昆…

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