セロトニン ミシェル・ウエルベック著 宗教なき時代の救済を問う

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2019/11/16付
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日本経済新聞 朝刊
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セロトニンとは精神のバランスを保つ脳内伝達物質で、幸せホルモンとも称される。それが本書の主人公には欠乏しているらしく、気持ちの落ち込みが激しい。新開発の抗鬱剤と強い酒に頼り切って暮らしている。薬の副作用もあって、異性に対しても人生全般に対しても欲望が湧かない。

一流校を出て、農業食糧省に勤めている。結構な身分なのに、憂鬱に取りつかれている。日本人女性ユズとの仲も冷え切っている。主人公は彼女と縁を…

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