経営者のストレス発散
SmartTimes C Channel代表取締役 森川亮氏

コラム(ビジネス)
2019/11/15付
保存
共有
印刷
その他

今回は経営者とストレスについて書きたい。経営者というのはストレスがたまる仕事だ。多くの人を導く責任や株主からの期待、そして厳しい競争の中で生き残り、成長しなくてはならないプレッシャー。様々な状況が混在する中で結果を問われる仕事だからだ。

1989年筑波大卒。ソニーなどを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。15年3月退任、4月C Channelを設立し、代表取締役に就任。

1989年筑波大卒。ソニーなどを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。15年3月退任、4月C Channelを設立し、代表取締役に就任。

どんな時にストレスがたまるのか。私自身は初めて社長になったのが2007年で、そこから12年間社長をしている。またメンターや社外取締役を通じて多くの経営者と向き合っているが、最もストレスがたまるのはやはり業績だろう。

どんなに良い組織文化でどんなに良い商品があってブランド力が強くても、成長が鈍化したり競合が強かったりすると、やはりストレスがたまる。良い結果を出すために戦略や組織を見直して前に進むわけだが、経営者にとって最も良いストレス発散は業績が上がることだといわれる。

次いでストレスがたまるのは人材面だろう。特に「一緒に頑張ろう」と話していた社員が辞めるときにはストレスを感じるものだ。家庭がある経営者の場合は、家庭でストレスがたまる人もいる。

既婚者の場合は家庭が落ち着かないと仕事に影響も多く出るので家庭を落ち着かせることに時間を遣う経営者も多い。

逆にそれが不安なため、経営が安定するまでは結婚しないと決めている経営者もいる。しかし家庭があるとストレスがたまっても、前向きに進もうという力が沸く場合が多い。若手経営者には早期の結婚をおすすめしている。

このように経営者にはストレスはつき物だが、どう付き合えばいいのか。

私が個人的におすすめなのは瞑想(めいそう)だ。最近はシリコンバレーでもメンタルフルネスが良いとグーグルやインテルなどの企業研修でも取り入れられており、医学的にも証明されているようだ。私も瞑想することで頭の中がスッキリして集中力が高められるようになった。特に経営者は日々多くの情報や課題に向き合うため、頭の中に雑念がわいて睡眠が浅くなったり、集中力が無くなったりしやすい。

最近はサウナも注目されている。気持ちよく汗をかくことでストレス発散になるほか、高温のサウナ室の後に水風呂に入ることで自律神経を刺激して心身のバランスが良くなるといわれている。

後はもちろん運動が良い。どうしても仕事が忙しくなると体を動かすことが面倒になり、暴飲暴食が重なったりするものだ。運動することでセロトニンの分泌が高まり、より精神面で安定するといわれている。そして健康を維持していないと、仕事をし続けるのも難しいものだ。そんな経営者は孤独でもあるが、やりがいのある仕事だ。仕事と向き合って成長し、社会に貢献する経営者になりたいと思っている。

[日経産業新聞2019年11月15日付]

「日経産業新聞」をお手元のデバイスで!

 スタートアップに関する連載や、業種別の最新動向をまとめ読みできる「日経産業新聞」が、PC・スマホ・タブレット全てのデバイスから閲覧できるようになりました。最初の1カ月間無料でご利用いただけます。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]