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「いいね!」を換金 小遣い・財産、スマホが生む時代

先読みウェブワールド (野呂エイシロウ氏)

NIKKEI MJ

消費税率が上がり1カ月。10%が当たり前の世界になったが、給与が上がるわけではない。副業ブームといえども何から手をつけたらいいのか分からないのが現実だろう。

ポップルのサービス内で「いいね!」を押したりもらったりするとお金に換えられるポイントがたまる

そんな中、SNSに投稿し「いいね!」を押したりもらったりするとポイントになり、お金がもらえるユニークなサービス「ポップル」に注目したい。フェイスブックやインスタグラムと同じ要領で、スマートフォンから簡単に使える。

「SNSに投稿したり『いいね』したりされたりする行動をお金に換え、どんな人でもゼロからお金を生み出せるようにしたかった。『いいねで生活できる世界』を創りたいと思った」と、運営するリクポ(東京・渋谷)の木崎智之社長は無職だった体験から語る。B-Rサーティワンアイスクリームやテレビ東京がスポンサーについている。

1いいね=1円も分かりやすい。月に10万円近くを稼ぐツワモノもいると言う。セブンイレブンなどで商品を交換できる「いいね!払い」や自分のいいねを他の人にプレゼントできる「いいね!ギフト」などサービスは広がる。「SNSと現実世界をリンクする新しい仕掛け予定している」と木崎氏は実店舗との連携をさらに加速させる考えだ。

大阪王将はFundsでの資金調達を通じて個人客との接点を増やす

貸付ファンドの「Funds(ファンズ)」を運営するクラウドポート(東京・港)も面白い試みだ。ファンドを通じて個人が企業に資金を貸すサービスで9社13案件の実績がある。スマホで完結し、1円単位で投資ができる。上場企業を中心に平均8300万円を調達しているという。

運用期間は平均で1~2年で、予定利回りは年1.5~6%。ギョーザで知られる「大阪王将」を運営するイートアンド向けに新規出店資金として5千万円を集めるケースでは、運用期間が約11カ月で年利2%を予定している。

のろ・えいしろう 愛知工大工卒。学生時代から企業PRに携わり、出版社を経て日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で放送作家デビュー。戦略PRコンサルタントとしても著作多数。愛知県出身。

イートアンドの文野直樹会長は「ファンズで出会った投資家には、意見を聞いたり新商品の試食をしてもらう場を設けたいと思っている。ファンを増やしながら、店舗や商品の魅力をさらに向上させたい」と話す。3万円以上を貸し付けた人に店での食事が1割引きとなる券を配り、12月には投資家限定のイベントを開く予定だ。

上場企業が個人から数千万円を調達する意味はさほどない。株式市場や金融機関から容易に集められるからだ。目的はPRに近く、ファンづくりなどに意味をもたせているのだろう。

金銭でつながりをもてばまめに業績をチェックしてくれ、応援も増えるかもしれない。「外食を皮切りに提携する業種を広げていきたい」とクラウドポートの藤田雄一郎社長は語る。もちろん貸し付けなので、焦げついて大切なお金が戻ってこないこともありえる。リスクを踏まえて判断する必要はある。

いずれにせよ、どちらもスマホで簡単に始められる。1円を積み重ねるか、それとも銀行以上の利回りを狙うか。自分の財産は自分で増やす時代だ。

[日経MJ2019年11月4日付]

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