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吉本隆明からはじまる 瀬尾育生著

世界思想として検証試みる

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吉本隆明が亡くなってから、7年半、待望の吉本隆明論が、瀬尾育生の手によって出された。著者がもっとも思想的な力を傾けているのは、巻頭に置かれた60頁(ページ)に及ぶ力作論文「エンテレケイアにいたる」だろう。吉本の主要な著作、文学者の戦争責任論、『言語にとって美とはなにか』、『共同幻想論』、スターリン主義批判、『心的現象論』、宗教論などが対象になっているが、ただ、それを論じているわけではない。それぞれ...

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