池森賢二(5)パン屋辞めます
バンド活動 青春取り戻す スタジオで妻と出会う
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講道館で柔道仲間とレスリングのまねごとをしていると黒帯の有段者が血相を変えてこちらにやってくる。開口一番。「貴様ら、神聖な道場で何事か」。首を締め上げられ、殺されるかと思った。仲間はもっとひどい目に遭っていた。
制裁以上に「もしかして柔道ができなくなるのでは」と不安になった。結果的に絞め技だけで済み、それからはさらに柔道にのめり込んだ。余りにやり過ぎて「警察官になりたい。給料がもらえる上にただで柔...
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ファンケル会長の池森賢二さんは1980年に無添加化粧品のファンケルを創業し、人々の「不安、不満、不便」を解消しようと奮闘してきました。子供のころに父を亡くし、中学卒業後に様々な職業を経て起業した激動の人生を振り返ります。