池森賢二(1)キリンに託す
保有の株式 売却先悩む 肩の荷下り すがすがしく
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東京五輪が開催される2020年には創業40年を迎える。あと何年生きられるのだろう。80歳を過ぎた18年2月、創業したファンケルをどうするのか本気で考え始めた。いつまでも会社にいることはできない。一族が持つ33%の株を信頼できる会社にすべて売ろうと決めた。
そう言いながら、なかなか行動に移せない。17年に社長に就任した島田和幸は手腕を発揮している。株の売却を嫌がるだろう。「ひょっとして株を売らずに独立独歩でや...
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ファンケル会長の池森賢二さんは1980年に無添加化粧品のファンケルを創業し、人々の「不安、不満、不便」を解消しようと奮闘してきました。子供のころに父を亡くし、中学卒業後に様々な職業を経て起業した激動の人生を振り返ります。
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