ミャンマーの民主化とは 軍と対立の歴史
きょうのことば

2019/10/24付
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▼ミャンマーの民主化 ミャンマー(旧ビルマ)はアウン・サン・スー・チー氏の父の故アウン・サン将軍の指揮のもと、1948年に英植民地から独立した。当初は民主制を採用したが、62年に国軍が軍事クーデターで政権を掌握した。88年に学生を中心に民主化運動に火がつくと、英国から帰国していたスー・チー氏がその先頭に立ち、国民民主連盟(NLD)を結成した。

90年の総選挙でNLDは圧勝したが、軍は政権移譲を拒否。民主化運動を弾圧し、スー・チー氏は計3度、15年間にわたり自宅軟禁された。ただ欧米が経済制裁を強めたため、軍事政権は憲法制定を経て2010年に20年ぶりの総選挙を実施した。スー・チー氏を排除した総選挙は軍政の承継政党が圧勝したが、テイン・セイン政権は大方の予想に反して民主化改革を進めた。15年の総選挙ではNLDが圧勝し、スー・チー氏は国家顧問兼外相として事実上の国家トップに就いた。

ミャンマーでは国軍と少数民族武装勢力の戦闘行為が続いている(3月、国軍記念日のパレード)=ロイター

ミャンマーでは国軍と少数民族武装勢力の戦闘行為が続いている(3月、国軍記念日のパレード)=ロイター

スー・チー氏は議席数の4分の1を軍人に与える非民主的な憲法の改正を掲げるが、実現していない。70万人が難民化したイスラム系少数民族ロヒンギャ問題や、自治を求めて国軍と内戦を繰り広げてきた少数民族武装勢力との和平など、課題はなお多い。

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