21世紀の美術館建築(8) 「聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館」
建築評論家 五十嵐太郎

美の十選
2019/10/24付
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日本経済新聞 朝刊
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どんなにお金をかけても、つくれないものがある。それは過去の時間だ。2007年に登場した聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館は、歴史のあるヨーロッパの街でしか成立しない特殊な空間をもつ。すなわち、発掘された古代ローマの遺跡やゴシック様式の教会の廃虚を現場で保存しつつ、壊れた外壁には新しい壁を継ぎ足し、真上に現代建築の美術館が付加された。したがって、ここでは2000年におよぶ異なる時代が共存している。…

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