伊集院静「ミチクサ先生」(41)

伊集院静「ミチクサ先生」
2019/10/22付
情報元
日本経済新聞 朝刊
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その他

正岡子規は人一倍、好奇心の強い若者であった。

見て、聞いて、触れて……、そこに何かがあると直観すると、そこへ飛び込み、凝視し、自分の興味を昂(たか)ぶらせる対象の本質を見抜こうとする性癖があった。その上、瞬時に本質の周辺にたどり着いた。若者にしては極めて高い判断力があったのだろう。その上、卓越した記憶力の持ち主であった。

演説を一度聴いたら、それを諳(そら)んじた。

"朝にあっては太政大臣、野に…

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