鈴木幸一(21)キャリアへの道
自前の回線持たず制約も 新電電の買収失敗、区分所有狙う
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1990年代後半はインターネットの普及が一気に加速した時代で、IIJの事業も順調に伸びた。東京を飛び越えていきなり米国市場に上場したことで知名度が上がり、就職人気も高まった。
しかし、私は内心「今のままではいずれ限界がくる」と考えていた。IIJは通信会社といっても、かつての区分で「特別第2種電気通信事業者」に分類されていた。自分自身は光ファイバー網などの通信回線を所有せず、NTTやKDDなどのいわゆるキャリア...
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インターネットイニシアティブ(IIJ)会長の鈴木幸一さんは、1992年にIIJを設立し、日本で初めて商用のネット接続サービスを実現しました。自らを「落ちこぼれ」と称する創業経営者が波瀾(はらん)万丈の人生を振り返ります。
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