イルカショー、100万人魅了 上越市立水族博物館「うみがたり」(新潟県上越市)
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コラム(ビジネス)
2019/9/30付
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NIKKEI MJ

新潟県上越市の上越市立水族博物館「うみがたり」が2018年6月のリニューアル後、順調に集客している。通年のイルカパフォーマンスで話題を集め、8月に想定より早く入館者が100万人を突破した。国内外から集客しようと様々な工夫を凝らしている。

イルカのパフォーマンスが人気を集めている

イルカのパフォーマンスが人気を集めている

「キャー」「ワァー」。3階のイルカスタジアムで9月中旬、課外授業で訪れた小学生らの大きな歓声が上がった。2頭のバンドウイルカが水面から高く飛び上がり、着水するたびに水しぶきが客席に舞った。

平日に1日3回、週末や休日には4回行う人気の「リズム・オブ・ドルフィン」の一場面だ。イルカが音楽や観客の手拍子に合わせトレーナーと踊るなど、リズムをテーマにした演技を15分ほど披露する。

9月2日に始まったこのショーは、夏の「スプラッシュ・オブ・ドルフィン」にかわる秋のプログラムだ。水面から4.5メートルの高さにつるした鐘を飛び上がって鳴らす「ハイジャンプ」など、2種目を新たに取り入れた。再び訪れたいと思ってもらえるよう、桜健太郎館長は「常に3カ月ほど先をにらみ、新たなイベントや企画をスタッフと話し合っている」と話す。

思いは入館者に届いている。「初めてきた5年前と比べ館内がきれいになり、ショーや展示も充実した」。富山市から家族連れで訪れた前田健太さん(32)はこう語り「1歳の息子が水族館や魚が大好きなので、また訪れたい」という。

うみがたりは大小合わせて約60基の水槽に約300種、4万5千点ほどの生き物を展示する。マゼランペンギンの飼育数は世界一を誇り、一大生息地のアルゼンチンの特別保護区の環境を再現した。シロイルカについて解説し、水中でダイバーとプレゼンテーションする「シロイルカファンタイム」も売りの一つだ。

入観者のおよそ半数は新潟県内で、隣接する長野、富山両県がそれぞれ25%、5%と続く。駐車場には前橋や所沢のナンバーの車もある。「海に面していない長野県の観光客の反応がいい。今後、群馬県などからの集客にも力を入れたい」と桜館長は強調する。

隣接する妙高市では冬場、オーストラリアや台湾から訪れるスキー客が多い。コアなスキー客は観光への関心が低いが、このところ変化も出てきたという。彼らをどう呼び込むか。次なるアイデアを温めている。

(長岡支局長 磯貝守也)

[日経MJ 観光・インバウンド面 2019年9月30日付]

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