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伊集院静「ミチクサ先生」(20)

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築地の道端で塩原やすと夏目大助が立ち話をしていると、皇城の方から、ドーンと大砲の音がした。

半年前から昼の十二時になると、旧江戸城本丸から時刻を報(しら)せるために大砲を射つようになった。最初は、また上野の山で戦争がはじまったかと、江戸っ子は驚いた。

「おう、もう十二時か。どおりで腹が空くはずだ。やすどうだ! 近くの精養軒という西洋料理を食べさせる店が評判らしい。一緒に行かないか」

「そんな贅沢はでき...

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