ママ友探しもマッチングアプリ スワイプでここまで
奔流eビジネス (スクラムベンチャーズ マーケティングVP 三浦茜氏)

コラム(ビジネス)
2019/9/20付
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NIKKEI MJ

写真を見て気が合いそうなママなら上にスワイプ。あまりであれば下に。まさかママ友探しでマッチングアプリのティンダーのようにスワイプするとは思わなかった。

ピーナッツのサイトでは近所に住む気の合いそうなママを探せる

ピーナッツのサイトでは近所に住む気の合いそうなママを探せる

出産後、住み慣れたサンフランシスコから車で1時間ほどのマウンテンビューという地域に引っ越した。初めての子育て、近所にママ友が欲しい。そんな時に見つけたのが「Tinder for Mom(ママのためのティンダー)」と呼ばれているPeanut(ピーナッツ)。新米ママと妊娠中のママ向けの出会いアプリだ。

やることはデーティングアプリと同じだ。まず自分のプロフィルを入力する。名前、住んでいる地域、自己紹介文を書き、写真を選ぶ。趣味や話す言語、仕事のスタイルなども加える。異なるのは子供の年齢ぐらいだろう。

次にスワイプを始めるが、なかなか難しい。気軽にとはいえ下にはしにくい。とはいえ上にするのも緊張する。最初は時間がかかったが、近所で近い月齢の子をもつママは上にスワイプするというルールで進めると、1カ月ほどで21人とマッチした。その後7人とメッセージをやりとりして3人と会い、そして1人とはやりとりを続けている。

結果はさておき、非常に便利だと感じた。普段の暮らしでも公園や図書館の読み聞かせイベントでママに会う。しかしアプリなら互いに出会いたいと分かっているので声をかけやすい。地域ごとの掲示板のような機能もあり、そこで声もかけられる。

ピーナッツはデーティング業界で働いていた女性が創業し、2017年にサービスを始め、現在は全米で利用できる。1日に数回アプリを開く利用者は50万人を超える。筆者が住む地域もテックに強いママが多く、日々新しい登録がある。

スワイプする操作を生かしたマッチングアプリは犬好きや女友達にも広がっている。何でもスワイプで決まるのは少々世知辛い気もするが、ティンダーに慣れた世代には当たり前なのかもしれない。

みうら・あかね 上智大学卒。サンフランシスコ在住。米国でアーリーステージのスタートアップ投資を行うスクラム・ベンチャーズ マーケティングVP。

みうら・あかね 上智大学卒。サンフランシスコ在住。米国でアーリーステージのスタートアップ投資を行うスクラム・ベンチャーズ マーケティングVP。

デーティングといえば、最近フェイスブックも恋人探し機能を全米でリリースした。米国のほかカナダ、メキシコ、タイ、シンガポールなど20カ国で利用でき、来年初頭には欧州でも始まる予定だ。

フェイスブックによると、「シングル」というステイタスの利用者は2億人いるという。任意の項目なので実際にはもっと存在するだろう。既存のアプリの中にデーティングカテゴリがあり、専用のプロフィルを作れる。つながる相手は自分の友人以外だ。

個人間で品物を売買できるフェイスブックのマーケットプレイスを以前に紹介したが、フェイスブックは知らない人とのコミュニケーションに力を入れているようだ。筆者も最近、フェイスブックを通じて知らない人とやりとりしたり会ったりすることが増えている。近隣ママのグループで複数のママ友ができた。

知り合いに近況を伝えるフェイスブックからは遠ざかりつつあったが、今後は知らない人とやりとりするツールとして活用することが増えそうだ。恋人だけでなく、ママ友や友人を探す機能もぜひ開発してもらいたい。

[日経MJ2019年9月20日付]

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