仏像 美のひそむ場所(10) 大倉集古館「法蓮上人坐像」
京都国立博物館連携協力室長 淺湫毅

美の十選
2019/9/13付
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日本経済新聞 朝刊
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これまでは著名な作品をみてきたが、最後は個人的に思い入れの深い作品を取り上げたい。

この法蓮上人、恰幅(かっぷく)のよい僧侶の等身の坐像である。目を大きく見開き、あたかも如意輪観音かのように、右膝を立てて坐(すわ)っている。右手は袖口をつかんで前方へ伸ばし、そのたもとを左手で引くという、わが国の僧侶の肖像彫刻としては異例ともいえる動きのある姿勢をとっている。

この像を所蔵する大倉集古館では、浄土…

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