2019年9月21日(土)

春秋

春秋
2019/9/12付
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どこか新鮮味に欠けるなぁ。そんな印象を持った方も多いのではないか。第4次安倍内閣で2度目の内閣改造が昨日あった。初入閣は13人と聞かされても、よく見れば、首相のお仲間や菅官房長官の側近、さらには派閥内の順送りだろうな、と思われる先生の姿もある。

▼閣僚を経験した議員の配置換えもちらほらあるうえ、自民党の役員人事も、さほど代わりばえしない。何か大胆な政策を推し進めたり、長年の懸案にズバリ切り込んだりするよりも、政権の存続それ自体が目的とされているかのような布陣ともみえる。将棋で言うなら玉や王を守る防御法「囲い」のふうさえ漂うのである。

▼首相は「一丸となって憲法改正に取り組む」と新体制に意欲満々だ。それもよいが、給付減と負担増の議論が避けて通れぬ社会保障改革、迷路に入った日韓関係、忍びよる景況の悪化など課題は山積みで、どれも重い。米中の貿易戦争だって落としどころが見えないまま、日本の経済にボディーブローのように効いている。

▼どんな「囲い」にも弱点はあり、突破法も伝わる。ここは秋の臨時国会に向け統一会派の動きもある野党の奮起で、骨のある論争を巻き起こしてほしいところだ。そう、首相が金とも銀ともたのむ麻生副総理・財務相が、審議の場での沈思黙考をやめて、パチリと目を開かざるをえないような。日本の未来がかかっている。

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