野中郁次郎(11)学者の道へ
MBA修了後、博士課程へ 理論作りの面白さを知る
[有料会員限定]
フランセスコ・ニコシア教授の指導を受け、2年間の経営学修士(MBA)コースを修了した。論文は義務付けられていなかったが、ニコシア教授の研究の一端を担い、ワーキングペーパーの形で提出した。テーマは米国のスーパーマーケットの比較研究だ。
MBAを取ったら帰国し、勤務先の富士電機製造に戻る前提での渡米。留学生活はここで終わるはずだったが、帰国する気にはなれない。研究生活は楽しく、水に合うと感じていた。...

一橋大学名誉教授で経営学者の野中郁次郎さんは、自ら「平凡な人間」といい、高校時代に簿記の試験で5点を取ったことも。それでもめげずに、持ち前の粘り強さで「知識創造理論」など、世界的に評価される数々の理論を打ち立てた学者人生を振り返ります。
関連キーワード