「宇宙ごみ」とは 高速で漂流、ISS衝突なら被害甚大
きょうのことば

2019/9/10付
保存
共有
印刷
その他

▼宇宙ごみ(スペースデブリ) 宇宙を漂う役に立たない人工物の総称だ。運用を終えた人工衛星、打ち上げ後に切り離された使用済みロケット、衛星やロケットから外れたボルトやナットなどの部品、ロケットや衛星が爆発した破片などがある。

宇宙利用の拡大に伴い、宇宙ごみは増え続けている。欧州宇宙機関(ESA)によると、宇宙を漂う人工物の9割以上が宇宙ごみで、内訳では破片が一番多い。不要になった衛星、使用済みロケット、部品と続く。高度2千キロメートル以下の低軌道と、通信衛星などで利用する高度約3万6千キロの静止軌道に多い。

宇宙ごみは(1)高速(2)観測が難しい(3)除去が難しい――という3つの理由から危険だ。速度は静止軌道で秒速約3キロ、低軌道では同7~8キロに達する。大きさ10センチメートル以上の宇宙ごみが衛星や国際宇宙ステーション(ISS)にぶつかれば被害は甚大で、小さな物体でも損傷の恐れがある。宇宙ごみが一定以上増えると、衝突で発生した破片が連鎖的に次の衝突を起こして増え続ける現象が起きると懸念されている。衝突リスクを下げるためには余計な宇宙ごみを増やさないだけでなく、減らすことも重要になる。

【関連記事】
宇宙の交通整理、日米が連携 衛星管制や「ごみ」除去
宇宙ごみ、衛星と衝突の恐れ 国連など低減へ指針
アポロ月着陸50年 写真で見る宇宙開発史
宇宙ごみ削減、対策企業に格付け制度
自衛隊に100人規模の宇宙部隊 ファイブアイズと監視
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]