野中郁次郎(9)庭師のバイト
31歳で休職、米国へ留学 アルバイトで生活費工面する日々
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米カリフォルニア大学バークレー校から合格通知が届いたものの、富士電機製造には留学制度はなく、自費で留学するしかない。本社勤労部長の奥住高彦さんに米国に留学したいと伝えると、理解を示し、「留学資金はあるのか」と心配した。お金はないと正直に話すと、「50万円を無利子で貸すから持って行け」と即断した。この資金がなければ到底、留学は無理だったろう。
渡航費用も調達しなければならない。思案を巡らし、富士電機

一橋大学名誉教授で経営学者の野中郁次郎さんは、自ら「平凡な人間」といい、高校時代に簿記の試験で5点を取ったことも。それでもめげずに、持ち前の粘り強さで「知識創造理論」など、世界的に評価される数々の理論を打ち立てた学者人生を振り返ります。
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