仏像 美のひそむ場所(6) 西往寺「宝誌和尚立像」
京都国立博物館連携協力室長 淺湫毅

美の十選
2019/9/6付
情報元
日本経済新聞 朝刊
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なんとも不思議な造形で、一瞬わが目を疑った方もいることだろう。まるで銀杏(ぎんなん)がはじけるがごとく、おもての僧形が割れて、下から十一面観音がのぞいている。これは中国の南北朝時代に活躍した伝説の僧、宝誌和尚(ほうしおしょう)(418~514年)の姿をあらわしたものである。

仏教を崇拝したことでよくしられる梁(りょう)の武帝が、画家に命じてその肖像を描かせようとしたところ、みずから顔を裂いて下か…

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