予防医療とは 医療費抑制へ生活習慣病など発症防ぐ
きょうのことば

2019/9/3付
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▼予防医療 病気の発症を未然に防ぐ取り組みで、体重や食生活を適切に管理して生活習慣病を防ぐことなどが代表例だ。感染症を予防するためのワクチンの接種や、うつ病など「心の病」の兆候を早期に発見し、重症化を避けるのも含まれる。いずれも発症後に治療を始めるよりも医療費を抑えられ、仮に発症しても治療期間が短くなる場合が多いとされる。

糖尿病患者の年間医療費は重症化が進むに従って急増する。政府の資料によると、合併症がない場合は年5万円程度だが、中度の腎不全になると同50万円になる。さらに重度になると同575万円になる。透析やインスリン注射などが必要になるためだ。医療費に占める生活習慣病の内訳は調剤・歯科を除き把握できる。調剤・歯科を除く医療費は30兆円超で、このうち3分の1程度を生活習慣病関連が占める。

安倍晋三首相は3月の未来投資会議で、病気予防に取り組む保険者への財政支援を拡充する方針を示した。生活習慣病の重症化を防ぐ取り組みや、がんや歯科の検診実施率が高い国民健康保険への支援を増やす。高齢化が進むため予防医療にお金をかけても社会保障費膨張に歯止めはかからないとの指摘もある。

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