マクロ経済スライドとは 年金給付・負担バランス調整
きょうのことば

2019/8/28付
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▼マクロ経済スライド 日本の公的年金は、その時の現役世代が高齢者に「仕送り」する方式を採っている。少子高齢化が進むと現役世代1人が支える高齢者の人数が増えることになり、給付と負担のバランスが崩れる。現役世代などの保険料負担が重くなりすぎないよう、年金の給付額の伸びを抑える仕組みをマクロ経済スライドと呼ぶ。

2004年の制度改正で導入された。その際、基礎年金の半分を税金で賄うことや、保険料水準を徐々に引き上げ、厚生年金は18.3%、基礎年金は月額1万7千円(04年度価格)で固定することなども決まった。これにより年金財政の収入が固定されたため、マクロスライドで支出が抑制できなければ将来世代の年金が減少することになった。

公的年金は物価や賃金の伸びに応じて毎年の年金額を引き上げる仕組みになっている。マクロスライドでは年金の実額が減少する改定は行えないため、デフレが続く中で発動は2度にとどまっている。16年の制度改正ではデフレ下でも発動できるよう見直す議論があったが見送られ、デフレが解消された際に過去の凍結分を実施する「キャリーオーバー」の仕組みが導入されることとなった。

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