2019年9月16日(月)

春秋

春秋
2019/8/25付
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若手教育の方法といえばオン・ザ・ジョブ・トレーニング、略してOJTが定番だ。先輩や上司がやってみせ、説明し、本人にやらせてみて、出来をチェックという手順を繰り返す。第1次大戦期に米国の造船会社で始まったというから、すでに100年の歴史がある。

▼もっとも教えられる側からすると窮屈で、昨今は訓練を強制されていると感じる若者も多いと聞く。指導者と共にする時間を嫌う向きも。そこで徒弟制度的ではない、OJTとは対極的な学び方が広がり始めている。5分程度の短い空き時間を利用し、スマートフォンなどで学習する「マイクロラーニング」という手法だ。

▼たとえば営業なら、顧客ニーズを探る質問の仕方、傾聴の姿勢、面談内容の要約といった多様なノウハウを、それぞれ数分の動画で習う。「グーグル検索のように、必要な情報をその場で得る」。時代の変化に即した学びのスタイルだと、研修支援会社サイコム・ブレインズ(東京・千代田)の川口泰司取締役は解説する。

▼子供のころからインターネットを使ってきた世代からすれば独習の方が楽なようだ。先輩や上司に対しては、こんな厳しい声もある。「教え方が雑」「説明が一方的だし退屈」。じつは教える力が落ちているのかもしれない。忙しくて後進の指導に慣れていない人は多そうだ。OJTの土台が崩れてきていないか気になる。

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