リーダーもっと増えて
SmartTimes C Channel代表取締役 森川亮氏

コラム(ビジネス)
2019/8/16付
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今回は会社の成長について書いてみたい。私が初めてスタートアップに関わったのはソニー時代のジョイントベンチャー立ち上げだった。入社後半年でブロードバンド関係の事業会社の立ち上げに携わり、営業やコンテンツ事業のマネージャーとして3年で10人から150人くらいの会社に成長する過程に携わった。そこで、成長する会社で活躍する人とそうでない人の違い、マネジャーの成長やマネジメントスタイルの変化などを学んだ。

1989年筑波大卒。ソニーなどを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。15年3月退任、4月C Channelを設立し、代表取締役に就任。

1989年筑波大卒。ソニーなどを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。15年3月退任、4月C Channelを設立し、代表取締役に就任。

その時は大企業しか経験していなかったので、完全に理解できていたわけではない。しかし確実に大企業とベンチャーのマネジメントは異なり、社員も情熱がないと成長し続けることは難しいと体感した。

さらにハンゲームジャパンに移り、ブロードバンドの成長とともにオンラインゲーム事業で30人から3年で約200人の組織に成長した。その際も初期メンバーからマネジメント体制ができるまで、いろいろな課題と向き合ってきた。

立ち上げメンバーが必ずしもマネジメントとして成長できるわけではなく、組織の成長とともにマネジメントもスタイルも変化した。マネジャー育成の難しさやベンチャーにおける採用の難しさもあった。外国人を含めたマネジメントの課題に向き合ったこともある。日本人とアジアの他国の人ではマネジメントスタイルが異なり、日本人にはリーダーシップを持つ人が少ないと強く感じた。

そこから社長になり、NAVERの立ち上げやライブドアのグループ化を体験した。社員数も1000人程度まで成長した。日本では今までにないサービスやビジネスに挑戦する会社に対して冷たいことや、強いライバルがいる市場での新しい事業の立ち上げの難しさ、そして異なる文化の会社をマネジメントすることの難しさを学んだ。

LINEが生まれて成長すると、アジアから世界に広がるサービスをつくれることを経験し、強い自信を持つようになった。

その後でC CHANNELを立ち上げ、社員が10人程度の体制から改めてスタートした。女性が多い職場で事業やサービスに向き合いながら、女性が働きやすい職場づくりという新たなマネジメントスタイルを求められた。

日本は起業がしにくいといわれるが、私はそうは思わない。社会がベンチャーや新しいものを受け入れやすいということはなく、社員の採用も苦労する。ただし資金調達はしやすくなっったし、他の国よりはベンチャーが少ない分、競争は厳しくないと思う。

この国でこれから大事なことは、苦しい状況でも明るい未来を語って前に進むリーダーの数だと思う。さらには、それを信じてついていくフォロワーの文化だ。新しいリーダーが日本からどんどん生まれることを応援したい。

[日経産業新聞2019年8月16日付]

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