外は夏 キム・エラン著 現代社会の行方問う短編集

批評
2019/8/10付
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日本経済新聞 朝刊
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日本のロスジェネにあたるIMF世代として、デビュー当時から持たざる者を描いてきた著者。『走れ、オヤジ殿』では、都市の端に住み、部屋という小さい世界内に生きる人々の話が出てくる。外部の世界から取り残された者たち。

短編集である本作にも、現代社会に生きる人々のそれぞれの喪失がリアルに描かれている。最愛の子供や夫を亡くす。大事に育てた犬が消える。仕事を失い、恋が消滅する。言語が消える。

ただ本作では、…

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