個人情報とは 企業、外部提供には本人の同意が必要
きょうのことば

▼個人情報 法律上の個人情報とは氏名や顔写真のほか、他のデータと容易に照らし合わせて個人を特定できる情報を指す。企業が取得した情報を外部に提供する場合は、目的を本人に通知した上で同意を得なければならない。その際はどの情報をどのように取り扱うか、持ち主へ丁寧な説明が求められる。
個人情報そのものを渡すだけでなく、ネットなどを介して外部企業と共有することも「提供」とみなされる。2017年に施行した現行の個人情報保護法で厳しく制限されており、企業は本人から明確な同意を得る作業が欠かせない。グループ会社や加盟店への提供も規制対象となる。

ただ日本の保護法では、それ自体に氏名などを含まないサイト閲覧履歴や位置情報などは単体では守るべき個人情報としない。このためネット広告会社やデータ分析会社では、本人の同意なしに共有されるケースも多いとされる。欧州では一般データ保護規則(GDPR)で閲覧履歴や位置情報も保護対象とし、企業の取得や利用に規制の網を広げている。
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