みづゑのかがやき十選(9) 村山槐多「庭園の少女」
茨城県近代美術館美術課長 山口和子

2019/7/26付
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日本経済新聞 朝刊
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村山槐多は22歳で夭折(ようせつ)した大正期の天才画家として知られる。

槐多は天性の奔放な資質で油彩・水彩を自在に描き分けたが、その作品は、対象の本質をえぐり出すかのような強烈さをもって見る者に迫ってくる。水彩画も、それ以前の情趣に富んだ繊細な表現(=明治の水彩画)とは、全く異なるものであった。

その才能を最初に見いだしたのは、従兄(いとこ)にあたる画家の山本鼎だ。槐多が14歳の時、鼎は油絵の具…

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