2019年8月23日(金)

春秋

2019/7/22付
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さすが、当代一流の先生方、よくぞこれだけ的確かつコンパクトにまとめるものだなぁ、と感心する。高校生向けの日本史の教科書にある平成の首相や内閣に関する記述だ。例えば、1998年の参院選での自民党敗北を契機に誕生した小渕内閣は、こんなふうである。

▼「大型予算で景気回復につとめる一方、自由党、公明党の政権参加を取りつけ、新ガイドライン関連法や国旗・国歌法を制定した」。3年後の参院選で勝利した小泉首相の部分には、不良債権問題の解決をめざしたこと、大胆な民営化と規制緩和を進めたことを指摘する半面、福祉が後退し格差が拡大した、などとあった。

▼さて、国政選挙6連勝となった安倍首相。秋には通算の在職日数の新記録を打ち立てるらしい。遠からぬ将来、諸先輩に連なり、どう書かれるだろうか。浅知恵で予想してみた。「再び首相の座につくとデフレ脱却をめざして、一連の経済対策を打ち出し、民主党政権で悪化した米国や中国との関係立て直しに取り組んだ」

▼他にも安保関連法や消費増税など必須の単語がありそうだ。「憲法改正」「国民投票」だって浮かんでくる可能性もある。再来年の党総裁の任期切れを控え、政権は終活に入るかと思いきや、逆にパワーがチャージされたのかもしれない。でも、こんな総括はイヤだな。「少子高齢化を見すえた大胆な改革は先送りされた」

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