/

春秋

酒場で一献傾けていると、よく耳にするのがお父さんたちのプロ野球談議だ。最近は、中日ドラゴンズの応援団が選手を「おまえ」と呼ぶ応援歌を自粛したことが話題だ。「おまえが打たなきゃ誰が打つ」の歌詞が教育上よろしくない、という球団の要請を受け入れた。

▼中立的な表現を、という昨今の風潮か。ネット上には、「おまえ」という歌詞を含む各球団の応援歌をまとめた情報もアップされている。「親しみを込めて選手を励ましているのに、ちょっと違うんじゃない」「そもそも誰も打たないし」……。前半戦を終え、5位という成績もあるのだろうか。辛口の書き込みが目立つ。

▼ヤクルトスワローズの試合を神宮球場の外野席で観戦中、応援団員がファンにこんな言葉をかける場面を見たことがある。応援歌・東京音頭の前奏にあわせ、「くたばれ〇〇」と唱和する人もいるのだが、「対戦相手のファンも含めて、皆で気持ちよく応援しましょう」。同じ自粛でも少し意味合いが異なるように感じた。

▼先週、ヤクルトのOB戦が神宮であった。かなり弱かった1970年代の名投手、安田猛さん(72)が登板。盛大な拍手を浴びた。強打者にも緩いくせ球で勝負を挑んだレジェンドだ。今季ヤクルトは16連敗を喫し、最下位に沈んでいる。「よき敗者たれ」の美風がファンに継承されている。と褒めたら、かえって嫌みか。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連キーワード

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン