/

親とLINE 友だち感覚 業務連絡に暇つぶしも

ミレニアルスタイル

NIKKEI MJ

ミレニアルズを見ていると、両親とよくコミュニケーションをとっているなと感じる。少し古いデータだが、オウチーノが2015年3月6~7日に20~39歳の独身男女(学生は除く)553人に実施した調査によると、LINE(ライン)利用者の49%が家族とLINEでやりとりしており、22.1%が家族グループを登録していると答えた。

さらに、家族グループがある人の44.6%が「SNS(交流サイト)で家族のコミュニケーションが増えた」という。

具体的にどんなやりとりをしているのか。「『今夜の夕飯のメニューはカレーです』と父親から連絡がくる」、「『帰りが遅くなるね』と親に事前に伝える」など、日々の連絡事項が多い。

中には「親が突然、写真を送ってくる」(28歳女性)という声も。雑談感覚で子供に伝えたいなと思った写真を、どんどん送ってくるという。

つい最近、「大阪で今、冷やしアメのドリンク飲んでる」とのコメントと共に、父親の自撮り写真が送られてきたという25歳の女性は「冷やしアメって何?って返した」と笑いながら語る。決して嫌な気分ではなく、「ほほ笑ましくて邪険にできない」(同)ので、感想を返す。

日々の連絡に家族グループラインが使われることが多い

たとえ親と同居していても、ゆっくりしゃべる時間は意外に少ない。代わりにSNSを使ってコミュニケーションをとるのだという。

母娘で洋服を共有するケースが多いのもミレニアル女性の特徴だ。「今期のZARAのブラウス買いましたから、買うなら違う色にして」と母親からLINEをもらったという29歳の女性は、「ユニクロやZARAなどの定番商品は、世代関係なく着られる。親子での共有を前提に、買うときは連絡をする」という。

「母親が好きなテイストのものなら、色違いで親の分も買う」「親のワードローブも把握している」という声も。世代間でファッションの差がなくなってきているのかもしれない。

5月上旬の母の日、「インスタグラム」でミレニアル世代の娘から母親への感謝の投稿の数々を目にして驚いた。「母の日ランチ」のタイトルで、母娘がすてきなレストランでニッコリ笑う写真の下には、細かい文字でびっしりと母親との思い出がつづられていた。

中学の部活、大学受験、転職、といつもそばに寄り添い励ましてくれたというエピソードを披露し、「いつも味方でいてくれてありがとう」と結ばれる。結婚式で花嫁が母親に読み上げる手紙のような、涙を誘う内容である。同じような投稿を数多く見かけた。

親に読ませるのが目的ではなく、単に受けが良いから投稿しているというのが実情のよう。自己顕示欲の塊と受け取られるリスクもあるが、「家族の投稿はポイントが高くディスられない、無敵の内容」(25歳女性)。

母の日に限らず、家族で食事する写真や、母親の昔の写真と自分の写真を並べた投稿も、しばしば目にする。これも「若い頃のお母さんもすごくきれい」などと好意的なコメントがつくからだ。

親子の愛情は時代を超えて変わらない。だが親への感謝をてらいなく発信するのは、日常に常に感動を求めるミレニアル世代ならではだろう。

(ブームプランニング代表 中村泰子)

[日経MJ 2019年6月21日付]

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

日経MJをPC・スマホで!今なら2カ月無料

 ヒット商品の「売れる」理由を徹底リサーチ。売り場戦略から買い手の最新動向まで独自に取材。「日経MJビューアー」ならPC・スマホ・タブレットで読めます。直近30日分の紙面イメージを閲覧でき、横書きのテキストに切り替えて読むこともできます。今なら2カ月無料の春割実施中!

詳細はこちらから

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン