2019年7月17日(水)

17世紀オランダ市民と絵画(10) J・ステーン「パン職人アーレント・オーストワールトと妻」
九州大学准教授 青野純子

美の十選
2019/6/20付
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日本経済新聞 朝刊
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その他

早朝の街頭に、角笛の音が響く。近所のパン屋でパンが焼けたという合図だ。この絵が描いたのは、その音に誘われ立ち寄ったパン屋の店先である。

パンを運ぶ店主はおはようと挨拶し、その妻は、店頭に並んだ本日のおすすめパンを見せてくれる。少年はまだ角笛吹きに夢中だ。焼きたてのパンの香ばしい香りが漂ってきそうなこの場面は、長い間、パン職人という職業を描いた風俗画だと信じられてきた。

確かに、市民が主役のオラン…

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