湖 ビアンカ・ベロヴァー著 少年の旅が導く多様な読み

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2019/6/8付
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日本経済新聞 朝刊
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深い青に白く浮かぶ漢字とのっぺらぼうの子供。湖畔で立ち枯れる木々。不穏な表紙が伝えるように、本作は少年の旅と環境破壊をテーマとする神話的作品である。

主人公ナミは湖のほとりで祖父母と暮らしている。漁師のおじいさんとじゃれあい、おばあさんから「湖の精霊」や「黄金軍団の戦士たち」の話を聞いて眠りにつく幸せな子ども時代は、しかし、ほどなく終わりを迎える。おじいさんは漁から戻らず、怪我(けが)をしたおば…

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