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Wow!NINJA!! 伊賀流忍者博物館(三重県伊賀市)

おもてなし 魅せどころ

NIKKEI MJ

海外のNINJAブームを追い風に伊賀流忍者の発祥の地、三重県伊賀市の「伊賀流忍者博物館」は外国人観光客が10年前の3.5倍に増えた。呼び物の忍術ショーは「日本一」の折り紙付きで、忍者屋敷のからくり見学なども好評だ。「忍者市」を宣言して情報発信に取り組む地域の観光まちづくりをけん引する。

常設テントの忍術ショーの実演では、本物の刀を使って忍びの技を披露する

忍者博物館は町のシンボル、伊賀上野城の公園敷地内にある。運営する伊賀上野観光協会によると、2018年度の来館者は約18万人。このうち外国人観光客は約2万9000人で全体の16%を占めた。タイや台湾、香港などアジアを中心に欧米、オーストラリア、アフリカなど国際色豊かだ。

常設テントの忍術ショーは「迫力満点でユーモアもたっぷり」(20代のタイ人女性)。忍術の実演を定期的に楽しめる観光施設はそう多くないなか、25分のショーを年間約1200回もこなす。

手裏剣や刀、鎖鎌など本物の武器を使い、他の施設の追随を許さないパフォーマンスを披露。「武士道の所作を感じさせる」(60代のフィリピン人男性)とSAMURAIファンの心もつかむ。

実演チーム「伊賀忍者特殊軍団 阿修羅(あしゅら)」の代表、浮田半蔵さんによると、3~4年前に構成を変更した。吹き矢などの実演の後、観客席から挑戦者を募り体験してもらう場を設けた。「最近は英語の説明を加えて進行する」と浮田さんは話す。随所に国際色がにじむ。

阿修羅のメンバーは忍者屋敷の案内でも活躍。どんでん返しや隠し階段、抜け道など、からくり仕掛けを実演し見学者の目の前から姿を消す。インパクトは大きい。

忍者の格好で列車に乗って博物館に移動する。訪日外国人向けツアー「忍者パック」は観光協会と津市のホテル、伊賀鉄道の連携で6年前に商品化された。玄関口の伊賀鉄道上野市駅の駅舎には今年、「忍者市駅」の看板が登場。グローバル化の機運を盛り上げる。

観光協会は三重大学の専門家の協力を得て、忍者博物館内の展示を刷新する計画だ。稲垣八尺(やさか)事務局長は「えりすぐりの収蔵品を紹介し、日本のファンも呼び込みたい」と話す。

(津支局長 山本啓一)

[日経MJ 観光・インバウンド面 2019年5月27日付]

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