創造と狂気の歴史 松本卓也著 哲学・精神医学からみる芸術

読書
2019/5/25付
情報元
日本経済新聞 朝刊
保存
共有
その他

俗に、天才と狂気は紙一重という。実際歴史を振りかえると、精神障害を抱えていた芸術家は少なくない。突き抜けた能力には、たしかに謎めいた側面がそなわる。昔から哲学者たちは創造と狂気の関係を問いかけ、精神医学の領域では、ある種の障害をもつ人こそが才能に恵まれると主張されてきた。本書はこの2点を中心に展開する思想史である。

まず、卓越した創造行為(とくに文学)が一種の狂気のなせる業だという認識は、古代ギ…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]