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「令和」発表の瞬間の反応

SmartTimes ユーザーローカル社長 伊藤将雄氏

4月1日の午前11時41分、平成に代わる新しい元号を「令和」とすることを政府が発表した。この新元号発表に対してインターネットでの反響はどうだったのだろうか。弊社が開発しているSNS(交流サイト)分析ツール「Social Insight」を使って調査してみた。

1997年早大政経卒、ビジネス誌出版社に入社。2000年楽天入社。02年に学生時代に開発した「みんなの就職活動日記」を事業化し、04年に楽天に売却。05年にユーザーローカル設立。

まず投稿量を調べてみたところ、令和という単語を含む投稿が発表後たった1時間だけで100万件以上存在することがわかった。次に内容についてユーザーローカルが調査すると、ポジティブな内容は全体の13%、ネガティブなものは3%と、好意的なツイートが大きく上回ったことがわかった。それ以外はいずれの要素も含まない中立的な内容だった。

令和という単語が、ほかにどんな言葉と一緒に発言されていたかテキストマイニングと呼ぶ手法を使って調査したところ、以下のような声が多く存在していることがわかった。

評価としては「かっこいい」「いい」という声が多く「ダサい」といったネガティブな単語の件数を大幅に上回っていた。

動詞では「書く」「言う」という単語が一緒によく出てきている。書きやすそうだが、言いにくい(発音しづらい)のではないか、という声が多く見られている。また「慣れる」という動詞もよく文章に含まれており、内容的には「いまのところ違和感があるが、いずれ慣れるだろう」という文脈で使われている。

名詞では「ライダー」という単語が多く見受けられた。平成に放送された仮面ライダーシリーズ作品を「平成ライダー」とひとまとめにすることから、今後の作品は「令和ライダー」と呼ばれるようになるのではないか、といった推察が多くあったためだ。

ツイッター上では仮面ライダーなど日曜朝の特撮番組に関する投稿をするユーザーが多く、その層がツイートしたのだろう。

また「生まれ」という単語も多く、令和生まれがうらやましいといった文脈で数多く発言されていた。一方で「令和18年は『R18』となってしまうのでは」という懸念の声も上がっていたようだ。

今回の改元では、テレビ局だけでなくツイッターや他のソーシャルメディアも元号発表の瞬間を動画配信していたのが特徴的だった。ツイッターでの同時視聴者数は45万人もいた。

他のSNSプラットフォームではユーチューブが21万人、インスタグラムのライブで9万人、LINEでは6万人、フェイスブックページが1万人だった。

国内サービスのアベマTVでは同時視聴者数は公表されていないが、発表時点までの累計の再生数は100万人を超えていた。いずれもテレビ視聴者数には遠く及ばない数字だが、外出中のユーザーの多くがスマートフォンで動画を見ていたものと思われる。

[日経産業新聞2019年5月15日付]

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