橋田壽賀子(8)山形・左沢 - 日本経済新聞
/

この記事は会員限定です

橋田壽賀子(8)山形・左沢

食糧求め貨車で親戚宅へ 「米1俵で奉公」胸突いた昔話

[有料会員限定]

大阪から東京に向かう夜行の鈍行列車の混雑は殺人的だった。戦争が終わり疎開先から都会の家や職場に戻ろうとする人たち。ふるさとを目指す兵隊さんたち。親戚や知人を頼って行く人たち。様々な乗客が、運行本数が減った列車に殺到した。

私は座れたが、そうでない人々は男も女も、大人も子どもも車内の隙間という隙間を埋め尽くした。網棚に幼い子どもが寝ている。私と向かいの乗客の足元でも誰かが横になっていた。

ようやく...

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

残り1089文字

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません