京都思想逍遥 小倉紀蔵著 悲哀体感する官能的な歩行

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2019/4/6付
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日本経済新聞 朝刊
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先年、『京都ぎらい』(井上章一著)が大ベストセラーになった。本書も京都本だけに、帯には"『京都ぎらい』に書かれなかった「奥深き京都」"とある。帯は編集者によるものだが、著者も井上本を横目で睨(にら)みながら執筆したであろう。

たしかにたとえば、こんなくだりにそれがあらわれている。本書の京都逍遥(しょうよう)が佳境に入り、京都市役所近辺にいたったあたりである。洛中文化(京都文化の粋)を杉本家(商家…

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