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春秋

祭り「唐津くんち」でも知られる城下町、唐津市。ここに宿「少女まんが館Saga」が開業して1年たつ。主は東京からUターンした女性で、棚にずらり並んだ作品は無料で読み放題。夜も漫画談議に花が咲き、「ほっとするから」と繰り返し訪れる大人の客も多い。

▼漫画文化といえば少年物に光が当たりがちだったが近年、少女向け作品への関心が高まってきた。博物館では展示企画が相次ぎ、唐津のような私設図書館も全国に3軒誕生。少年物では添え物か見せ物として扱われがちな女子が、少女向け作品では夢を追い、悩み、自分の人生を歩む。その影響力が改めて見直されている。

▼今、漫画誌「りぼん」で連載中の「さよならミニスカート」が注目を集めている。舞台は高校。女子生徒が変質者の被害にあう。短いスカートをはくなら触られて当然という男子に主人公が切り返す。「あんたらみたいな男のためにはいてんじゃねえよ」。性犯罪と心の傷、容姿をネタにされる不快感などが描かれていく。

▼同誌の読者層は10代前半。後にセクハラや不当な扱いを受けたとき、漫画で読んだ問題だと気づいてほしい――。作者の牧野あおいさんは雑誌「SPUR」でそう語る。1970年代、陸奥A子さんや田渕由美子さんの作品で、かわいい絵柄で男子と対等に語り、恋する女子像を示した「りぼん」。挑戦心は不変のようだ。

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