凍(いて) トーマス・ベルンハルト著 生への執着映す壮絶な痛罵

2019/3/16付
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日本経済新聞 朝刊
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本書はオーストリアの著名な作家トーマス・ベルンハルトが1963年に発表したデビュー作、待望の本邦初訳である。タイトルが印象的だ。凍(い)てついているのは、土地なのか、人心なのか、時代なのか?

1人の若い研修医が、酷寒の季節、山村の寂れた旅館にやってくる。この土地には観光地としての魅力はなく、宿に泊まっているのは近くに建設中の発電所で働く技師や工夫たちばかり。あとは、長期滞在中の画家が1人。

実は…

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