クッキーとは 閲覧履歴、広告にも活用
▼クッキー いつ、どのウェブサイトを見たかなどの履歴や各サイトのパスワードに直結するログイン情報をためたデータ。パソコンなどで使うブラウザー(閲覧ソフト)ごとに保存される。サイト側が利用者を識別しパスワードを毎回入力する手間を省く。動画サイトで以前に視聴途中だった動画が続きから再生される仕組みにも使われる。

サイトの運営企業だけでなく、外部のウェブ広告会社などがクッキーのデータを集めて個人の嗜好に合わせた「ターゲティング広告」に利用することも多い。サイトの閲覧履歴を分析し、その人の趣味や生活習慣などが推測できるからだ。
氏名などは含まず、日本の個人情報保護法はクッキー単体では「個人情報」としない。一方でウェブ広告の業界団体「日本インタラクティブ広告協会」は加盟社に、広告目的で提供した相手先を開示するよう義務付けている。欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)ではクッキーも個人情報として扱い、利用には本人の同意が必要となる。フランス当局は2018年に「提供先を開示すべきだ」とする声明を出した。