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自分磨きのため貯金 インスタでウインドーショッピング

ミレニアルスタイル

NIKKEI MJ

今回はミレニアル世代の女性のお金に関するキーワードを紹介したい。(1)財布の超ミニ化(2)貯蓄好き(3)インスタショッピングの3点だ。

スマホ決済アプリや交通系ICカードなどで支払うため、手のひらに収まるミニ財布で十分だという

1つ目。去年から驚くほどのミニ財布が流行している。名刺大の三つ折りタイプが多く、手のひらにすっぽり収まるサイズ。じつは少し前からミニバッグの人気が高まっており、それに応じて財布も小型化が進んだ。

火付け役はバレンシアガの「ペーパーミニウォレット」。表側に小銭入れがあり、スナップを外して広げると札入れとカード入れが出てくる。プラダやジバンシーなどが類似商品を扱っており、女性ファッション誌には「ミニウォレット特集」がしばしば組まれる。

そもそもミレニアルズは財布の中身も少ない。割り勘にはLINEペイなどのスマホ決済アプリを使うため、現金は必要がない。ショップカードに代わって、最近はアプリでポイントがためられる。「交通系ICカードとクレジットカード、あとはいざという時のために少しだけ現金が入れば十分」(24歳)という。

2つ目。少し意外かもしれないが、彼女たちは貯金好きだ。ジャパンネット銀行が2017年4~5月に18~25歳の男女500人を対象に実施した調査では、78%が「貯金をしている」、74%が「お金をためるのは喜びだ」と答えている。

周囲でヒアリングしても「貯金が少ないと友達にびっくりされる」(28歳)という。ただし「ためる」ことが目的ではない。調査で「買い物が大好き」と回答したのは75%にのぼる。貯金の目的は「趣味」(41%)、「旅行」(40%)が老後資金(14%)など将来の備えよりも圧倒的に多い。

これを裏付けるように「この冬、1泊10万の伊勢の旅館に泊まった。客室露天風呂付きで最高だった」(25歳)、「化粧品はデパコス(デパートで扱う高級コスメ)に限る。将来肌に悪影響が出るならちゃんとしたものを買いたい」(29歳)といった話をよく聞く。しっかりためて、経験や将来の自分に積極投資するのがミレニアルズ流だ。 モノにお金を使うことにためらいはない。最後の「インスタショッピング」は最近台頭してきた消費行動だ。インスタグラムを見て物欲を刺激され、購入に至る。

お気に入りのブランドをフォローしており、「友達の日常をチェックするついでに、目に入ったものを買っちゃう」(27歳)。商品の写真をタップすると値段が表示され、さらにショッピングページに飛ぶ仕掛けになっているケースが多い。

彼女らにとって、街でのウインドーショッピングは「歩くのは疲れるし、試着はもっと疲れる。商品が全部置いてあるとも限らない」と三重苦。ぶらぶらと買い物するよりも、ぶらぶらインスタを眺めているのだ。

以上、お金にまつわる傾向を知ることでミレニアルズの実像がイメージできたのではないだろうか。合理主義者だが、好きなものは譲らない。そんな彼女らの行動に学ばされることは多い。

(ブームプランニング社長 中村泰子)

[日経MJ2019年2月22日付]

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