2019年3月21日(木)

需給ギャップとは 供給過剰なら価格下落
きょうのことば

経済
2019/2/10付
保存
共有
印刷
その他

▼需給ギャップ 市場全体の需要と供給の差を示す。国の成長力といったマクロ経済を分析する場合は、経済全体の需要と潜在的な供給力の差を指すことが一般的。個々の商品やサービスでも、消費量と生産量や生産能力との格差を説明する時に使う。供給過剰になると、商品やサービスの価格は下がる。需要が供給を大幅に上回れば、品薄感が出て値上がりしやすくなる。

国内の鉄鋼市場でみると、需要は堅調だ。自動車向けや東京五輪関連など建設向けの引き合いが旺盛。普通鋼鋼材の出荷は昨秋、前年比で2割近く伸びる月もあった。高炉メーカーの生産不調もあり、鋼材の需給は引き締まっている。代表的な建設鋼材「H形鋼」の流通価格は1トン9万円前後と、10年ぶりの高値圏にある。

一方で中国景気の減速を受け、工作機械向けを中心に出荷が落ち込んだり、中国などアジアで余った鋼材が国内に流入したりする可能性がある。「韓国メーカーから『まとまった量を買ってほしい』と打診された。安値の中国製品の流入で韓国の需給が緩んでいるのかもしれない」(関東の鉄鋼問屋)。貿易戦争の余波で供給過剰が進めば、鋼材の値下がりにつながりそうだ。

【関連記事】
貿易戦争、デフレ圧力招く 鋼材や繊維原料の流れ滞る
中国鉄鋼、過剰懸念再び 車・家電向け需要減
統計改革には賛成も 静観する日銀
統計問題、日銀分析にも影、需給ギャップやサービス価格指数
アベノミクスの行方 異次元緩和、負の効果拡大

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報